癌は遺伝するのか?遺伝子との関係と原因
癌は遺伝する?
日本人の、多くの人がなる可能性があると言われている「癌」。
自分家計に癌になった人がたくさんいると、自分も癌になるのではないかと不安になりますよね。
今回は、癌は遺伝するのか、遺伝子との関係をご紹介していきます。
癌と遺伝の関係
遺伝子の中には、特定の病気を引き起こす可能性が高いものがあります。
このような遺伝子によって引き起こされた疾患を、「遺伝子疾患」といい、この中には癌も含まれます。
つまり、癌は遺伝子によって遺伝するのです。
ですが、癌が遺伝したからと言って確実に癌になるとは限りません。
あくまで「癌になりやすい」というだけなのです。
遺伝子以外にも同じ家系で癌になりやすい理由がある
癌になるかどうかは、生まれてからの生活習慣も大きくかかわってきます。
家族は一緒に暮らしているわけですから、自然と食習慣が似てきます。
食習慣の他にも、夜型の親がいる家庭で、子供を寝かせる時間が遅い場合にはその子も夜型の生活になったりと、生活習慣も似てきます。
癌になりやすい遺伝子をもち、似た食生活や生活習慣をおくっていれば、癌を発症する確率も似てくるのです。
癌に特に注意が必要な家系
癌になりやすい家系の中でも、特に注意が必要な家計があります。
- 同じ家系に癌が再発した人がいる。
- 家系内に同じ癌にかかった人が多数いる
- 若年性の癌になった人がいる
上記のような家系は特に注意が必要です。
特に乳癌は遺伝の確率が高く、母親が乳癌になると、その子供の乳癌発症率は2倍になると言われています。
大腸癌も遺伝する確率が高い癌なので、大腸癌になった人が自分の家計にいる場合は注意するようにしましょう。
また若年性の癌になった人がいる場合、その人の両親に遺伝子の異常があった可能性が高くなってきます。
両親のどちらかまたは両方の遺伝子が正常だった場合、その遺伝子が癌の発生をくい止めることができるのですが、これが少なければ少ないほど癌の発生を食い止める力が弱くなってしまいます。
その結果、若いうちに癌になってしまうのです。
つまり、若年性の癌になった人がいる場合は、その両親など近い家系に遺伝子の異常を持った人が多くいるということになり、自分も癌になる可能性が高いということになるのです。
癌の遺伝子検査
自分の遺伝子が癌になりやすい遺伝子なのかどうか、検査することができます。
この遺伝子検査には2種類あり、1つは病院でする遺伝子検査、そしてもう一つは郵送キットを使って家庭でする遺伝子検査です。
【病院でする遺伝子検査】
- 検査方法→血液採取
- 費用→数万円~数十万円(病院により異なる)
【家庭でする遺伝子検査】
- 検査方法→唾液を採取し、郵送
- 費用→一万円前後(企業により異なる)
郵送キットを使い家庭でする遺伝子検査のほうが費用が安く済みますが、癌になるリスクがわかっても、それが遺伝によるものなのかどうかまではわかりません。
病院の遺伝子検査は、費用が高い分より精密な検査を受けられます。
どちらの遺伝子検査も保険適応外なので、ご自身の用途に合わせて慎重に選んでくださいね。
まとめ
癌は遺伝子によって遺伝することがわかりました。
- 同じ家系に癌になった人がいる(若年性・同じ癌になった人がいる場合は特に注意)
- 乳がん・大腸がんは遺伝しやすい
上記のことに注意し、もし検査をしたいと思った場合には、用途に合わせた遺伝子検査をうけましょう。
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